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消化管刷子細胞における
2型自然免疫と代謝の関連
アレルギー性疾患や寄生虫感染に対する2型自然免疫応答の始動において重要な働きをする消化管刷子細胞の機能を調べています。
消化管刷子細胞の機能は、約60年間以上もの長い間不明でした。我々は、刷子細胞や味細胞を起点とし、脳を介して末梢組織(肝臓・筋肉・脂肪組織など)のエネルギー代謝を制御する新しい経路の存在を見出しました(EBioMedicine, 2016)。一方、複数のグループから、刷子細胞が寄生虫に対する2型免疫応答に関与することも報告されました。本研究室では、「小腸での栄養素や異物シグナルが脳を介して末梢組織のエネルギー代謝を調節する」という腸脳相関による代謝制御ネットワークにおける新たな分子機構を解明することを目指しています。さらに、腸管免疫とエネルギー代謝との関連や腸内細菌叢の役割にも注目して研究を進めます。
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